初めて神戸チキンジョージで見たライブの思い出
今日は、前回のギターに関するブログにリンクした、ライブハウスの思い出を書いてみた。
何年か前、ちょうどギターを購入した頃、「BAHO(ばほ)」というミュージシャンに夢中になっていた。
ロックギタリストのChar(ちゃー)さんと石田長生(おさむ)さんの二人組ユニットである。
二人ともちょいワルおやじを装う、バリバリのギター侍。
ギター小僧がそのまんま大人になり、プロになっちゃいましたみたいな、粋で面白い人達だった。
こんな感じのお顔…
ジャンルは、ロック、ブルース、フォークなど色々、カバー曲とオリジナル曲が半々、そして時々ギター対決コントをぶっ込んでくる^ ^。
Charさんは東京出身、石田さんは大阪出身、東西の全く違う個性がぶつかり合いつつも、本当はめっちゃ仲が良い。
波長がピタリとあった驚異的ギターテクもたくさん披露してくれ、毎年のBAHO全国ツアーは楽しみで仕方なかった。
(東京出身の「馬鹿」、大阪出身の「阿保」をくっ付けて「ばほ」という意味だそうです)
何年か前に惜しくも石田さんが亡くなられたことで、BAHOは完全に活動を終了した。
今もYouTubeやDVDで過去のライブ映像は拝聴できるけれど、存命のうちに二人の生の姿を見れたことは、本当に貴重な体験だった。
そんな二人を初めて生で見た、思い出のライブというのがある。
多分10年くらい前か、その頃私は岐阜の山奥でリゾートバイトをしていた。
高山駅からバスで1時間半ほど行ったところ、平湯よりもさらに山奥の奥飛騨温泉郷という辺境地である。
そこの旅館で短期契約の仲居さんとして住込みをしていた。
毎日ハードスケジュールな仕事をこなす中、BAHOが神戸の有名なライブハウス「チキンジョージ」に来ると知り、どーしても行きたくなってしまったのである。
当時、関西には一度も行ったことがなく、ひとりライブハウスの経験もなかった。
(今住む神戸へ引越す前のエピソードです)
しかも、今いるのは岐阜の山奥!行けると思うの?
・・・という気持ちなど、すぐにどこかへ吹っ飛び、もう行く選択肢しか頭になかった(笑)
2日間の休暇を申し出、この山奥から神戸へ行くルートを調べた。
お金があんまりなかったので、名古屋経由の新幹線ではなく、富山経由の在来線で行くことにした。
そして宿泊はネットカフェ!(若い時しかできないわ)
これが私の初めての神戸への旅、初めて生でBAHOを見た経験となった。
彼らの歌はすでにDVDで知っていたけれど、やはり生ライブは最高だった。
彼らは抜群な音楽センスを持ちながら、めちゃくちゃ笑わせてもくれる。
お客さん達もツボを心得ているようで、観客との一体感はすごかった。
私がそれまで観てきた他の人のコンサートホールライブとは全然違う。
観客はただの傍聴者ではなく、舞台上も客席も一緒に参加して作り上げ楽しむ、そういう世界があることをこの時初めて知った。
そしてこの日、さらに嬉しいハプニングが。
なんと観客の後ろの方に押尾コータローさんがいた!まじか!
二人にも不測の事態だったようで、当然、途中飛び入り参加。
ものすごく贅沢な時間を過ごさせてもらった。
その後、名古屋でも何度かBAHOライブを見たけれど、この日のチキンジョージライブは特別に神がかっていたと今も思う。
まるで別次元にまで連れて行かれてたかのよう。
本当に無理をしてでも見ておいてよかった。
で、この短い旅をきっかけに、その後の私の生活は大きく変わっていった。
奥飛騨温泉郷での契約終了後、新たな住込み契約先を神戸の有馬温泉にした( ´艸`)
そして休日ごとに三ノ宮を散策し、ますます神戸を好きになり、ついに移住してしまったのだ。
ここまでやってのける程、BAHOのライブ体験旅は影響が大きかったようだ。
そして前回のブログで書いたギター購入についても、やはり元のきっかけはBAHOなのだ。
私に大きなきっかけをくれた二人のギター侍に感謝💛
この時のチケットが出てきたのでパシャった。
なんて良心的な金額なの!
チケット代の倍以上楽しませてもらったと思うワ。
彼らのライブ動画をシェアさせてもらいました。
興味のある方は是非のぞいてみてください。
youtu.be こちらはスティーリー・ダンのカバー曲です。
www.youtube.com ベンチャーズの有名なギターフレーズで真剣に遊んでる二人!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ずっと待っててくれたモーリスギターに感謝
6月からアコースティックギターの練習を始めた。
↑この子は何年も前に名古屋で購入し、弾いたり弾かなかったりしていたモーリスのギター。
不思議と手放せずに置いてあった。
やっと本気で向き合える時が来たようだ。
ずっと待っててくれてありがとう。
私は手が小さく、指も短いので、なかなか自分のギターポジションを見つけられず、繰り返し断念し自信を無くしていた。
それが先月、弾き語りをする女性と知り合ったのがきっかけで一変。
私と手の大きさが同じな彼女は「手の大きさや指の長さよりも、大事なのは関節の柔軟さだよ」と教えてくれた。
これまで教えてくれた人と違い、既成概念にとらわれない自由さを感じた。
そして爪ピックでストロークするコツや、自宅で出来る練習方法も教わり、それから自然と毎日ギターに触るようになった。
休日には貸スタジオに通い自主練習している。
完全に時間の使い方が変わっちゃった…。
正直、自分でもちょっとびっくりしてる。
こ、この私が若者に紛れギター抱えてスタジオ通いしてる!
(実際、楽器抱えて歌ったりすると、年齢はお互い吹っ飛んじゃいますけどね…)
まだまだ人前で弾けるレベルではないけれど、↑の彼女に連れて行ってもらったライブハウスで、素人として弾き語りさせて頂くことを当面の目標にしている。
ありがたいことに、私のような力量の人間にも「是非弾いてごらん」とチャンスをくださるお店なのだ。
常連さんたちは自分の楽器に合わせ、実に楽しそうに、そして真剣に歌う。
カバーもオリジナルもあり、皆さん各々のマイワールドを展開してくれる。
それはカラオケで歌うのとは全く違う世界だ。
カバーの弾き語りは、一旦曲を自分の世界に取り込み、噛み砕いて、自分のものとして表現出来て、初めて音楽になるんじゃないかと思っている。
それは実際、自分でギターに合わせて歌ってみると、すぐその難しさに気付いた。
ちゃんと自分のものにしないとエネルギーを乗っけられない、という感じ。
コード通りに弾いて、ただ合わせて歌うんじゃ不完全燃焼、全然満足できないなと思った。
でもそこがたまらなくいい❗️
ずっと前から、日常に「音楽」と「踊り」と「旅」がある生活に憧れていたら、本当に一部が向こうからやって来た。
時々、前世は旅芸人だったんじゃないかしら、と思うことがある。(中世ヨーロッパ辺りで生きていたなら尚嬉しい^ ^)
このモーリスギターを買うきっかけになったのは、大阪のギタリスト石田長生さん。こんな感じの方である・・・
このギターを見た時「石田さんっぽい・・・」と思い、見た目だけで購入しちゃった(笑)
このあえて光沢のない素朴な木目調のお顔が、シンプルな生き方をしている石田さんに重なったのだろうか。
単にミーハーだっただけかなぁ、haha
次回はこの石田長生さんのライブの思い出と、そこから神戸に引越すきっかけとなったエピソードを紹介してみようと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
南森町のちょっとエレガントな喫茶店「モナミ(monami)」
先日、会社の研修で大阪へ出向いた時に、たまたま入ったお店である。
地元の純喫茶という感じで、なかなか素敵だったので、紹介してみようと思う。
研修開始まで30分くらい時間があったので、どこかでカフェタイムをしようと、、、
いやいや、本当は久しぶりの大阪でカフェタイムをしたいから、わざわざ早めに家を出たんでしょ(笑)
あんたも好きねぇ、カフェ、と自分に突っ込みを入れながら歩いていると、会社のすぐそばにこんな看板を見つけた。
ティールーム「モナミ」。
フランス語で「私の友達」という意味だったと思う。
名前や外観からして、地元の知人同士が集う喫茶店という雰囲気で、ちょっと入りにくいな…と最初思った。
入りにくい、でもなんか気になる = GOサインよね。
で、思い切って入店〜^ ^
店内にはお客さんがまばらに座っており、シャッターチャンスが難しかったので、全体的な写真は控えた。
この、自分の座席から撮った写真のみでゴメンなさい。
(あとは文章で一生懸命書いてみます💦)
内装はこの通りダークブラウンを基調にしており、そこに渋いグリーンの家具を合わせ、とても落ち着いたセンスのある雰囲気だった。
純喫茶に有りがちな、ちょっとバッチぃ感じは皆無。
ジャズのBGMもなかなか素敵。
洗練された上品なお店、という印象だった。
いつも通う「カフェ」とは一味違う雰囲気にドキドキ💓
今回はコーヒーのみを頂いた。
店員さんは皆んな年配の方たちばかり。
で、最初に思った通り、地元の常連さんと店員さんが仲良くお喋りしていた…。
しかし私のように、ひとり黙々と過ごすのが好きな人間でも、全く違和感なくゆったり出来る空間だったので、あまり気にしなくて良いようだ。
ホットコーヒーは350円ほど。
さっぱりしたお味で美味しかった。
お値段プラスαでモーニングセットも付けれる。
ランチも人気メニューのようで、お値段を確認し忘れてしまったのだが、全体的にリーズナブルだった。
(グルメサイトによるとランチ予算は1000円程のよう)
庶民的でありながら、ちょっとエレガントさも併せ持つ素敵な喫茶店だった。
少し足を伸ばしてでも、また訪れたい気持ちにさせてくれるお店だと思う。
(因みに店内全体が喫煙OKです。私は吸わないけど、あんまり気にならなかったな)
最後まで読んで頂きありがとうございます。
<モナミ(monami)>
06-6312-0090
大阪メトロ南森町駅6番出口から徒歩5分
二つの映画からの、短いインスピレーション
フェリーニ監督の「8 1/2」のラストシーンが好きと言った人がいた。
映画の登場人物が皆んな手を繋ぎ、そでにはけて行くシーン。
仲が良い人も悪い人も、みんな手を繋いだ先で繋がっている。
この世は喜怒哀楽、全て同時に存在する。
人生はお祭りだ。
その人は、多分そんな世界が好きなのだろう。
私もその輪の中の1人に加えてもらっているのだと、思っている。
私はその人からずいぶん沢山の影響を受けた。
普通の日常の中に存在するきらめきを、いかに素敵に切り取るかということ。
一途に自分の内側と向き合いアウトプットすることが、いかに重要かということ。
互いを束縛することなく、繋がり合える世界があること。
などなど…
こういう考え方を素直に受け入れられる人間になるまで、ずいぶん年月がかかったけれど。
因みに私は、ベルイマンの「第七の封印」のラストシーンが好き。
ちょっと自己満足な良く分からない文章になりましたが、最近思ったことを書きだしてみました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
スプーンにまつわる思い出話
最近カフェに持ち込んでいるココナッツミルク。
(ハチミツが入っていた空き瓶を再利用してます)
コロナ対策のため、どのチェーン店カフェもミルクポットを置かなくなったので、自分で持参するようになった。
キャラメル色になるまでミルクをよーくかき混ぜると、ココナッツの香ばしい香りが…
いつものコーヒーが少しだけグレードアップする。
(ただ飽和脂肪酸が多く含まれるので、控え目に食した方がいいようです)
普通のミルクを入れる時はかき混ぜずに、自然にミルクが広がる模様を楽しむのだが、ココナッツミルクはあまりキレイなマーブル模様にならないので、遠慮なくまぜまぜ^^
スプーンをくるくるさせながら、熱々のコーヒーを冷ましていると、スプーンつながりでふと思い出したことが…
時は中学生の頃。
場所は退屈な社会科の授業。
先生は穏やかな年配男性。
そんな、穏やかだけどちょっとつまんない先生が授業中に話してくれた、唯一爆笑した話があった。
その先生がまだ独身で若かった頃、好きな女性と2人で喫茶店で会うことになった。
初めてのデート。
まだコーヒーが珍しかった時代。
喫茶店もコーヒーも初めてだった先生は、ソーサーに置かれたコーヒーカップを見て思案していた。
”…どうやって飲むんだ?”
”カップに直接口をつけて頂くのは、さすがに不作法なのでは…?”と思った先生。
なんと、スプーンでコーヒーをすくって飲み始めちゃった!
(スープじゃないんだから・・・(笑))
そんな先生をしばらくポカンと眺めていた彼女。
時すでに遅し。
彼女は黙っておもむろにコーヒーカップに口をつけて飲んだとさ。
先生、ナイスボケだけど、結局彼女とはそれきりだったみたい…^^;
正直に飲み方聞いちゃった方が良かったかな。
でも、そんな純情くんから立派に先生になり、お父さんにもなれたのだから、結果オーライだね。
今も元気にしていらっしゃるだろうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
名前に惹かれて入ったマザームーンカフェ(住吉店、三ノ宮本店、六甲店)
神戸に引っ越してきて間もない頃、名前に惹かれて入ったマザームーンカフェ。
初めて訪れたのは三ノ宮本店だった。
その後、実は関西を中心に複数の店舗を持つ人気のカフェだと知ることになる。
マザームーンとは「月のお母さん」という意味なので、つまり「地球」のことを指すのだそう。
なんてロマンチックなネーミング☘
(たぶん和製英語なのでしょうが…)
そして名前に相応しく、どの店舗も洗練された造りになっている。
今回は住吉店を中心に紹介し、最後に三ノ宮店と六甲店の写真も少し載せてみようと思う。
☘住吉店☘
入り口はこんな感じ。
JR住吉駅から徒歩5分くらいの所にある。
三ノ宮本店より、もう少し広くてゆったりしたカフェだ。
明るすぎない空間照明がなんともいい雰囲気を演出している。
ひとりでもゆっくりくつろげる感じだ。
ミルクを入れて、かき混ぜずに置いておく。
この自然に変化していくマーブル模様を、じっと眺めるのが好き。
この日はオリジナルのブレンドコーヒーのみ注文した。
なんと、私のマニキュアと同じ色、グレーのマグカップで登場!(メーカーはKINTOでした)
あえて合わせてくれたのかしらん(笑)
いえ、まさかね^ ^
お水のグラスの形が気に入りパシャってしまった。
お店のロゴも素敵!
レシートの下の方に「実習生」と書かれているけれど、応対してくれた女性スタッフは新人さんとは思えないくらい丁寧だった。
このカフェの店員さんはどの店舗も非常に親切で気持ちいい。
オリジナルブレンドコーヒーは税抜520円。
その他、パスタやピザ、カレーライス、ケーキ、アルコールなどもある。
この写真、ちょっとイマイチでごめんなさい🙏
鶏モモ肉のコンフィが美味しそう。
いつか食べたいな。
ここのスイーツは手作り感たっぷりで美味しい❣️
お値段はちょっと高めだけれど、満足度も高いので是非オススメしたい。
最後に、三ノ宮本店と六甲店を少しご紹介~♪
☘三ノ宮本店☘
こじんまりとした本店だが、個人的には一番好きな店舗かも。
この店の周辺自体がとってもおしゃれなのだ。
この日頂いたのはカプチーノ。
カフェの横の通りはこんな感じ。
夜の雰囲気もなかなか素敵だ。
☘六甲店☘
こちらは外観のみの写真で。
他店に比べると、海辺のカフェっぽいオープンな雰囲気の店舗である。
中はかなり広々とした造りで、家族でも一人でも過ごしやすい空間造りになっている。
隣近所にスーパーや雑貨店などがたくさん並んでいるので、買い物のついでに立ち寄れるのがいいと思う。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
↓ 現在コロナの影響で時間短縮があるかも知れないため、詳細はお店にお尋ね下さいませ。
<マザームーンカフェ住吉店>
神戸市東灘区住吉本町1-1-7住吉VALORE1F
℡ 078-841-1993
営業時間 11:00~23:00(不定休)
JR住吉駅から徒歩5分ほど
<マザームーンカフェ三ノ宮本店>
神戸市中央区三宮町2-6-9サンシャイン三宮ビル1F
℡ 078-334-1999
営業時間 11:00~22:00(不定休)
JR・各私鉄三ノ宮駅から徒歩10分ほど
<マザームーンカフェ六甲店>
神戸市灘区新在家南町1-2-1サザンモールB612
℡ 078-846-0730
営業時間 11:00~23:00(不定休)
映画『スタンドバイミー』の思い出をつらつらと
また更新頻度が落ちてしまいました。
気を取り直して行きま~す。
(毎回同じこと言ってる・・・(笑)^^;)
本棚の奥から懐かしい本が出てきた。
『スタンドバイミー・メモリアル』!
著名人たちがこの映画への各々の思いを綴ったエッセイ集である。
定価で購入してからずっと大切に取ってあった。
私にとっても、この作品には色んな思い出が付随している。
確か公開時に映画館で観て、その後学校で何度か観た気がする。(まだ学生でした)
私の学校では、授業を2時間潰して、クラスで映画鑑賞をさせてくれることがあった。
そのほか、部活の時間に視聴覚室を借りて、少人数で観ることも出来た。
懐かしい・・・
そして私のクラスには、リバー・フェニックスのファンが何人かいた(上の写真の、右上の男の子です)
劇場公開から何年か経っていたけれど、リバー君の人気は根強かったな。
また、ベンEキングのあの有名な主題歌を、いつも口ずさむ女の子もいた(お世辞にも上手とは言えない声が、また味わい深くて…)
私はといえば、スティーブン・キングの原作本「スタンドバイミー(原題は確か「THE BODY」)」を放課後読んでいた。
私の本に気付いた女の子達が「貸して〜〜!」と言ってきたので、しばらくクラスで回し読みになった。
彼女達とは特に仲良しだった訳じゃないのだが、クラスの皆んなが「スタンドバイミー」一色な空気の中で過ごしていたのは、すごく楽しかった。
なので、社会人になってからリバー君が若くして亡くなったのは結構ショックだった。
この映画で彼が演じたクリスも、大人になってから亡くなるのだ。
私は特に彼のファンではなかったけれど、彼に夢中だった女の子達の衝撃はいかほどだったろう。
(その分、今は弟のホアキンが素晴らしい俳優さんになってますね)
私にとって「スタンドバイミー」は、この映画と同じような甘酸っぱい感覚と一緒に思い出される。
ちょうど洋画や洋楽を通じて、外国への憧れが芽生え始めた年齢でもあったので、みんな未知の世界への好奇心でいっぱいだった。
私たちも4人の少年と一緒に旅をし、彼らの繊細な心に大いに共感した。
狭い街でくすぶる閉鎖的な大人達への フラストレーション。
それを突き破るかのように始まる、死体探しの冒険。
かなり後ろめたい目的へのワクワク感、少年らしい怖いもの見たさ。
そんな中でつぎつぎと溢れ出してくる彼らの思い。
自分達を平気で傷つけてくる大人達へのやり場のない憤怒、悲しみ。
すいも甘いも全てない混ぜになった少年達の世界は、それでもキラキラ輝いて見えた。
あの時代に初めて出会っておいて良かった映画だ。
子供時代の素敵な刷り込みは、その後一生の宝物になるのだから。
最後に、登場シーンは少ないけれど、結構美味しい俳優さん達が脇を固めてくれている。
リチャード・ドレイファス、キーファー・サザーランド、ジョン・キューザック、皆んな皆んないい味を添えてくれていたと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございます。