初めて訪れた「太陽の塔」がとても素敵だった話
「芸術はバクハツだ」の言葉で有名な岡本太郎さんが、1970年の大阪万博でデザインしたモニュメントだ。
何となく前から気にはなっていたものの、いつでも行ける場所にあると人間なかなか足を運ばないもの・・・(^_^;)
で、最近観た映画「太陽の塔」がきっかけで、実際に行ってみることにした。
最寄り駅の大阪モノレール「万博記念公園駅」からすでに丸見えだった(笑)
最初の印象は、結構デカい・・・。
公園入口をくぐると、目の前にデンとこんな感じで立っている。
(「建っている」というより「立っている」)
第2印象は、何じゃこりゃ・・・(笑)
物理的な大きさよりも、この何者かわからない姿の存在感、スケール感の方が凄いかも。
これは裏側の黒い太陽。
「太陽の塔」には3つの顔があり、それぞれ意味があるそうな。
裏側の黒い太陽は、過去。
表側のお腹の太陽は、現在。
表側てっぺんの黄金の顔は、未来。
作者の岡本太郎さんが「人間の身体、精神のうちには、いつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している」と考えていたことから、こういう姿になったようだ。
中の様子はこんな感じ。
階段を上がるにつれ地球の歴史のモニュメントを辿れるようになっている。
(エレベーターもありますが、可能であれば階段の方がおススメです)
写真だとちょっと分かりにくいけれど、生物の体内構造のようにも見えてなかなか面白かった。
また建築構造上、一度に大勢を入れないよう人数制限と時間規制がされており、大切に保存されているのを感じた。
塔のピンバッジが可愛くて記念に購入。
そしてふと気付いた。
これ、天使みたい。
太陽の塔ってもしかして天使・・・?
そんな言われは拝観の冊子にも映画にもなかったと思う。
でも、何となくなんだけど、岡本太郎さんが ”後世の人間にあのキンピカの未来の顔を” と祈りを込め、塔を天使に見立てたとしても何らおかしくない気がした。
なので私の中では「太陽の塔」は思いを託された天使、と勝手に思うことにした^^
そして最後に立ち寄ったカフェから見えた塔。
キュッと口を結んだ厳しい現在の顔は半分隠れ、未来の顔だけがキラキラはっきりと見えた。
後ろに背負った黒い過去は、すでに見えないところにある。
一度見れば十分かと思ったけれど、また来てしまいそう。
このユニークな外側の姿を眺めるだけでもいい。
意味が分からないだけに、色んな想像力を掻き立てられるパワースポットのような場所だった。
大阪万博以降、半世紀ほど内部は閉鎖されていたようで、耐震補強と内部再生工事を経て、2018年にようやく内部公開に至ったようだ。
興味のある方は是非一度見に行ってみてください。
そして、この日着ていた着物の写真を。
秋らしくもみじの帯を締めていきました。
(ああ、首のしわがちょいと気になる(笑))
最後まで読んで頂きありがとうございます。