地下道の小さなエピソード
いつも通勤で利用している地下道。
ここではよく小さな子供にまつわるエピソードを経験する。
とある雨の日の通勤帰り。
地下道出入口の階段下から男の子の声が聞こえてきた。
「気を付けて帰るんだぞー」
見えてきた姿は、まだ小学校1年か2年の子。
小さな体にランドセルを背負って傘を差し、同級生の男の子とさよならをしていた。
彼の「気を付けて帰るんだぞ」は、なんというか、とてもさり気なくて、心のこもった響きだった。
小さいのに人を気遣う言葉がサラッと言えるって凄いな・・・。
しかし地下道の中でも傘をさしっぱなしだった姿は、やはり子供らしくて可愛かった^ ^。
また、とある出勤時のこと。
出入り口のアーケードを下っていると、どこからか子供たちの笑い声が聞こえてきた。
とても楽しそうに遊んでいる声が、トンネル中に響き渡っていた。
でも声は聞こえど、姿は全く見えず。
一体彼らはどこにいるのやら。
やがて地下道に入ってしまうと、声は聞こえなくなった。
実際は、近くの屋外で遊んでいたのだろうが、その時の自分には、まるで天使がどこかで笑っているかのように思えてしまったのだ。
出勤前にほっこりした出来事だった^^
出勤時は大人たちでごった返す地下道。
さぞかし色んな念がこもっていることだろう。
私はほっこりエピソードの経験の方が多いけれど、ゾクゾクするエピソードも似合う場所である。
だから被写体としてもなかなか魅力的で、ついカメラを向けたくなる!
陰と陽のギャップ萌えというか…
(決してお化けが撮りたい訳じゃないです〜)
フランス映画など特に、地下道や地下鉄がよく出てくる気がする。
やはり色んな気配やエピソードが染み込んだ場所なだけあって、フランス人にも味わい深く映るのかも知れない。
地下道、なんか好きですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。