二見興玉神社でのちょっと不思議な体験 伊勢神宮参拝(後編)
前回は、伊勢神宮の内宮参拝について書かせてもらいました。
今回は、その続きの旅と、最後におかげ横丁のお店紹介をしようと思います。
では今日のブログへ。
内宮のお参り後は、おかげ横丁で昼ごはんとおやつを堪能した。(お店紹介は最後に書いてあります)
そして、最終目的地の月読宮までバスで移動した。
こんな風に4つの社が横並びになっている、ちょっと変わった神社である。
祀られているのは
1、アマテラス大御神の弟であるツクヨミの命
2、ツクヨミの命の荒御魂(あらみたま)
3、そのお父さんのイザナギの命
4、お母さんのイザナミの命
となっている。
小さいながらも、ひっそりとして神秘的な場所だった。
予定では、この神社を最後にして帰るつもりだった。
ところがここで、知らない女性に声を掛けられ、予定が変わることとなる。
年は私と同じくらいだろうか。
髪が長くすらりとした、人の良さそうな感じの女性だった。
車で参拝巡りをしていたその人は、朝から外宮内宮を歩いている私の姿を、何度か見かけていたらしい。
ひとり徒歩とバスで移動していた私を、すごいですねと褒めてくれた。
そして、これから一緒に車で「二見興玉神社」へ行きませんか?と聞いてきたのである。
期間限定の御朱印がもらえますよ、とのことだった。
そしておかしなことに、実はその人はすでにその神社を参拝済みで、御朱印ももらい済みだそう。
自分は神社近くの駐車場で待っているから、その間、私だけでゆっくりお参りしてきてください、と言うのである。
正直、あまりに唐突な申し出だったので、最初は少し面食らった。
なにか変な勧誘でもされるのでは・・・
しかし見るとこの人、信用しても全然大丈夫な気がした。
人に対して注意深い自分の直感がOKを出している。
下心のある怪しい人だと分かったら、そこで逃げればいい。
ここは日本だし、自分で帰れるわ!(笑)
というわけで、遠慮なくその女性の車に乗せてもらった。
世間話をしながら、15分ほどで目的地に到着。
そして、ひとり降りて神社へと歩いて行った。
海岸沿いに出て、鳥居をくぐった辺りで気づいた。
ここには以前来たことがある。
子供の頃、兄貴とふたりで旅行で来たのだ。私は小学生、兄貴は高校生だった。
この夫婦岩を見たことは覚えていたのだが、それがこの神社だったとは思わなかった。
何十年ぶりだろう、懐かしさがこみ上げてきた。
そういえばあの時も、知らない女性が登場した。
友人同士で一緒に旅行に来ていた内のひとりで、20代くらいの人だった。
私たちが、子供ふたりだけで旅している姿が珍しかったのだろう。
声を掛けてくれ、確かこの二見興玉神社で一緒に写真を撮ってもらった。
そして後日、手紙と写真を送ってくれたのだ。
この時の女性も、黒髪ロングヘアで、とても優しい感じの人だったな。
懐かしい夫婦岩と伊勢湾の海を眺めながら、しばらく遠い思い出に浸った。
そして御朱印をもらい、神社を後にした。
駐車場に戻ると、女性はちゃんと待っていてくれた。
うん、この人、多分こういう人なのだろう。
見返りなしで、ただ私をここに連れてきたかったんだろう。
女性は伊勢市駅まで送ってくれた。
私の名前やメアドなど一切聞かず、そのまま挨拶してお別れをした。
車を降りてから、こちらがもう一度頭を下げると、向こうも丁寧にお辞儀をしてくれる律義さ。
こういうことってあるんだな。
時間が過ぎれば過ぎるほど、あの女性の登場が不思議でならない。
あの神社に呼ばれたんじゃないか、と思えてくる。
だとしたら本当にありがたい。
ここからは、おかげ横丁で頂いた美味しいものを少し紹介(内宮入口のすぐそばにあります)。
🍜「一楽亭」
ずっと食べたかった伊勢うどん(500円)。
お土産屋さんで勧められた「一楽亭」というお店で頂いた。
ふわふわ柔らかい麺に、だし醤油を絡めてシンプルに食べる。
コシの強い讃岐うどんも大好きだが、また違う美味しさだ。
人によってはブヨブヨして嫌!という声も聞くけれど、私は好きかも。
🍦「豆腐庵山中」
お豆腐屋さんが経営するスイーツ店。
お豆腐ソフト(270円)と、うの花ドーナツ(100円)を頂いた。
ソフトクリームはほんのり豆の風味が口の中に広がる。
うの花ドーナツは、表面がサクサクしてて香ばしい。
うの花が苦手な人でも全く問題なし。
めっちゃ美味しいのでお勧め。
🍡「だんご屋」
おかげ横丁唯一の団子専門店。
本当は4玉ずつ付いてる(写真忘れて食べちゃった)
生醤油と、醤油ダレとを注文した(1本130円)。
この甘すぎない、お食事感覚で食べれるお団子の方が、個人的には好みかな。
ちなみに黒蜜ダレもあるので、甘いのが好きな人はこちらがいいだろう。
☕「五十鈴川カフェ」
一番のお気に入りになったお店。
「だんご屋」の隣にある。
この通りのレトロな造りで、全席から五十鈴川を望むことができる絶景ポイントのお店だ。
渡り廊下の先にあるのは、テラス席の喫煙ルームとのこと。
タバコは吸わないけれど、こんな素敵な喫煙室なら入ってみたい。
レジの向かいにはお座敷席もあった。
今回は、禁煙のカウンター席に座らせていただいた。
目の前を流れていく五十鈴川を眺めていると、まるで自分が流れているかのような錯覚を起こす。
ケーキ類も生地や材料にこだわったものが沢山あり、お値段は200円代~500円代と幅広かった。
調べてみたところ、このカフェはどうやら「赤福」の子会社が経営しているとのことだ。
さすが味も雰囲気もクオリティが高くて素敵。
ここのために、またお伊勢参りに来てもいいくらい気に入ってしまった。
和風カフェが好きな人には、本当にお勧めしたい。
神社仏閣が大好きなので、こういう旅の文章はついつい長くなってしまいますね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。