毎日でもボーっとしに行きたい、京都龍安寺の石庭
(今回の文章は、数年前にFacebookに載せたものを、回顧録として手直ししアップしています)
はじめて京都龍安寺の石庭を訪れたのは数年前。
確か秋の休日だった。
不思議な空間、というのが第一印象だった。
建物の中に入ると、予想通りそこかしこ観光客だらけ。
休日だし仕方ないかと思いつつ、縁側の空いた場所に座り、美しい石庭を眺めた。
隣にはイタリア語らしき言葉で、ひそひそと会話している外国の人ふたり組がいた。イタリア語でひそひそって、全然イメージじゃないのだけど(笑)
いえ、これは偏見だね。
イタリア語って元気なイメージがあるので、つい・・・。
とてもつつましいカップルだった。
少し離れたところには、まどろんでいる金髪のお姉さんが。
肌寒いにもかかわらず、ここは眠くなる空間だった。
色んな顔立ちの、色んな国の人たちで溢れているのに、意外なほど静か。
不思議とこの空間に入ると、皆声を潜めてしまうのだった。
そうさせてしまう、何か大きなエネルギーがあった。
見た目は、ただの砂場に石が点々と置かれているだけ、なんだけどね(笑)
そのまま小一時間ほどボーっと過ごした。
ぜんぜん飽きない場所だ。
面白いことに、スマホで写真を撮る人はいても、
スマホ画面に夢中な人は、ひとりもいなかった。
日常から離れて、自分の内面と向き合える不思議な空間。
家の近くにあったら、毎日でも通いたい。
(京都は毎日通いたい所だらけだ(笑))
最後まで読んで頂きありがとうございます。