出石そばのお店「千人代官」、そして母との思い出
今日は就職セミナーのため三ノ宮へ。ちょうど昼頃に終了した。
先日、失業保険も入金されたことだし、今日は外食しよう。
というわけで、以前から気になっていた和食店へ。
出石そばのお店「千人代官」
10年ほど前、城崎温泉の旅館で住み込みの仕事をしていたことがあり、その際に近くの出石そばのお店に連れて行ってもらった。
こんな感じで、小皿におそばが盛られて出てくるのである。
わんこそば、でなく小皿そば(笑)。つゆ、とろろ、生卵、と3種類のお味を楽しめる。
久しぶりに食べて、城崎に居た頃のことを懐かしく思い出した。
斜め向かいのテーブル席に、親子二人連れが座った。若いお母さんと小学生くらいの女の子である。昨今、和食屋ではあまり見かけない年齢層の親子である。
しかし自分も子供の頃、よく母親に和食屋へ連れて行ってもらった。そう、子供の頃の記憶にあるのは洋食屋よりも和食屋なのである。
だから、今でも一人で和食屋に入ることは多い。女一人でも違和感がないし、洋食屋よりも混雑しにくいし、なにより騒がしくなく落ち着いて過ごせる。
そういえば「和」の雰囲気って、自然と「落ち着き」も含んでいる。何でだろう?
母は喫茶店も含め、本当に美味しくて雰囲気のいいお店によく連れて行ってくれた。
そこでよく父への愚痴も聞かされた(笑)。困った面もふんだんに持っている人ではあるが、センスのいいものを沢山教えてくれた。(因みに、今も存命です)
母は苦手な食べ物を克服させるのも上手だった。
子供の頃、私はピーマンが苦手だったのだが、どういう訳かうちの食卓には定期的に嫌いなピーマンが出てくるのである。母は子供の嫌いな食材でも堂々と料理した。かといって、無理やり食べさせることもしない。
「一切れだけ食べなさい。残りはお父さんにあげるから。」と言うのである。
小さな一切れくらいなら何とかなる。そうやって、その都度一切れだけのピーマンを食べ続け、いつの間にか普通に克服してしまった。今では自分から買うほど好きである。そして、余程のゲテモノでない限り食べれない物というのがない。
ひとりおそばを食べながら、近くの親子を見て、いかに自分が母親から多くの影響を受けているか、しみじみ感じ入るのだった。
そろそろ、また会いに行こうかねぇ。